数あるイタリアワインの中でも、異⾊の存在なのがスーパート・スカーナです。
この記事では、スーパー・トスカーナがどのようなものなのかを解説していきます。
そもそも「スーパー・トスカーナ」とは?
スーパー・トスカーナ(スーパー・タスカン)は、1970年代頃にイタリアのトスカーナ州ボルゲリ地区で誕⽣しました。ワイン法や伝統⼿法などに⼀切とらわれずに、「本当においしいワインを造る」という⾃由な発想で⽣産されたワインを指しています。
ボルゲリで造られているワインは、「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「メルロー」などの品種が使われていることからテーブルワインの扱いでした。
1978年に、イギリスのワイン雑誌「デキャンター」が主催したブラインド・テイスティングにおいて、スーパー・トスカーナの元祖であるサッシカイアが「ベスト・カベルネ」に選ばれます。
このことがきっかけとなり、「スーパー・トスカーナ」の存在が世界中に知られるようになったのです。そして、1994年には、サッシカイアがDOCの認定を受けることになりました。
スーパー・トスカーナのワイン銘柄
現在、ボルゲリ地区ではたくさんのワインが製造されています。
その中でも、「サッシカイア」、「オルネッライア」、「グラッタマッコ」などは、「三⼤ボルゲリ」として世界的に有名な銘柄です。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
・サッシカイア
サッシカイアは、スーパー・トスカーナの元祖として知られている銘柄です。
カベルネソーヴィニヨンやカベルネフランなどの品種で造られており、果実の味がしっかりと出ているのが特徴です。
・オルネッライア
オルネッライアは、1981年に誕⽣しました。「ボルゲリの奇跡」とも評されており、世界中にファンがいる⼈気の銘柄です。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどをメインとして、カベルネ・フランやプティ・ヴェルドもブレンドして造られています。
サッシカイアと⽐較して、カベルネ・ソーヴィニヨンの割合が低いのが特徴です。濃厚で複雑な味わい、エレガントな⾹りが楽しめるワインです。熟成させることで、より複雑な味わいを醸し出すようになります。
・ソライア
ソライアは、1978年に誕⽣しました。カベルネ・ソーヴィニヨンをメインとし、サンジョヴェーセやカベルネ・フランなどの品種をブレンドして造られています。⾻格が感じられるしっかりとした味わい、アロマやスパイシーな⾹りが特徴です。
スーパー・トスカーナについてのまとめ
スーパー・トスカーナは、イタリアのトスカーナ州ボルゲリ地区で⽣まれた新しいタイプのワインです。⾃由な発想で⽣まれたこともあり、豊かな味わいが楽しめます。イタリアンワインに興味を持った⽅は、ぜひ⼀度味わってみると良いでしょう。